古山 大輔

Interview

どんな登り方をしてもいい。でも、最後はてっぺんまで来てほしい。各人を尊重するというマネジメント。

古山 大輔

営業ではあっても、数字のことは口にしない。
マネジャーとしてメンバーには、
「とにかく本音でぶつかってこい」と言っている。

大阪エリアで個人経営の中古車販売店を担当する、営業部門のマネジャーをしています。メンバーは総勢16名。その中にチームリーダーが3名います。私の基本方針は「チームリーダーに任せる」スタンス。いざと言う時に出て行く程度で、普段は各チーム、各人のやり方を尊重したいと考えています。
営業という仕事柄、数値目標はありますが、私はほとんど数字については口にしません。かつて自分もひとりの営業パーソンとして外を回っていましたが、数字を言われるのも型にハメられるのも嫌だったんです。メンバーに伝えているのは、「山の登り方は個々に違っていい、でもてっぺんには来い」ということ。それから「本音で接し、嘘は言うな」ということです。大阪という地域性もあるのでしょうが、中古車販売店は本当に個性が豊か。表面的な付き合いだけでは「オモロない」で終了です。気持ちがつながらなければ成果も出ない。だからこそ、相手に応じて、さまざまな引き出しを持っていなければなりません。もちろん本人のキャラクターもある。得意不得意もある。けれど、どんなアプローチであれ「心を握る」ことが、この仕事の肝だと私は考えています。

「関西では、表面的な付き合いだけでは『オモロない』ですぐ終了になる。」

古山 大輔

皆の前で叱った先輩の、フォローの言葉。
若い頃に、目指すべき人がいたことが、
いまの自分の礎になっている。

入社して14年目。いまでこそ大阪エリアにおいてカーセンサーは大きな信頼感を得ていますが、実は厳しい環境の中に置かれていた時代の方が長かった。取り扱い店舗の数も、掲載台数も、結果としての成約数も、競合媒体に大幅に負けていました。
そうしたしんどい時期を乗り越えてこられたのは、理解ある先輩の存在がとても大きかった。チーム会でこてんぱんに叱っても、後からこっそりフォローの電話をくれる上司がいました。「周りを鼓舞したかったんや」という言葉があったから、ふてくされずに前向きになれた。分かってくれている人がいるということ。それさえあれば、人は随分と頑張れるものです。自分もチームリーダーになり、マネジャーになりました。若い頃に、目指すべき先輩がいたことは幸運だったと思いますね。

「先輩にも後輩にも恵まれた。だから、しんどい時期を乗り越えてこられた。」

古山 大輔
古山 大輔

メンバーのツラさがわかるからこそ、
はじめて「1位を獲るぞ」と宣言。
そうして、最強チームが育っていった。

昨年上半期のこと。全社をあげた営業強化キャンペーンがはじまりました。もちろんグループごとの競争でもあり、マネジャーとしてはメンバーを奮起させなければなりません。けれど、大阪エリアではすでに半年前から独自の営業活動を実施していたので、多くの販売店に掲載を頂いておりました。その直後のこのキャンペーンはどう考えても他のエリアより不利な状況でした。
それまで必死に食らい付いてきたメンバーの努力を、無駄にしてはいけない。私は入社してはじめて「1位を目指そう」とメンバーに告げました。息切れしている部下にもう一度ムチを入れるのは、正直、心苦しいものもありました。けれど、メンバーは目の色を変えた。「やってやろう!」という熱気であふれていました。
結果、社内キャンペーンで見事1位を獲得。その勢いで下半期も突っ走り、私は年間MVM(最優秀マネジャー賞)を手にしました。これは個人の受賞ではなくグループの受賞。最強チームに育ったメンバーを称えました。
関西エリアは人材輩出エリアでもあると私は思います。優秀な営業が全国に散らばり、各地を盛り上げている。どんな逆境があろうとも、私は、今年のMVMも目指したい。真の最強チームであり続ける。それがいまの私の目標です。

「息切れしている部下に、もう一度ムチを入れる。想いが伝わり、メンバーは奮起した。」

古山 大輔

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