山田 真史 すべては、現場の営業のために。
その気持ちで、運用設計をし、
マニュアルをつくり、真摯に声を受け止める。

すべては、現場の営業のために。
その気持ちで、運用設計をし、
マニュアルをつくり、真摯に声を受け止める。

次々に生まれる商品やサービス。
その裏側のオペレーションを回し続ける、
見えないけれど、重大な役回り。

全国の営業を支えるスタッフとして働いています。私が所属しているのは、その中の「進行サポート」と呼ばれる部門。営業は各地の中古車販売店に対して、日々「カーセンサー」の商品やサービスをご紹介していますが、それら商品やサービスがきちんと運用されるためには、当然のことながら、確認や登録といった事務手続きが行われなければなりません。そうした、掲載までのさまざまな事務フロー一式を担当しているのが私たちのチームです。
チームには12〜13名のスタッフがおり、私はリーダーとしてより円滑な処理がなされるようメンバーをマネジメント。一方で、現場の営業との折衝にも当たります。昨今は、市場ニーズの多様化に合わせて、カーセンサーで提供している商品やサービスも多様化しています。そのリリースのたびに、見えないところで運用設計をつくっているのが私たちということになります。最近、チームで盛んに言われているのが「アジリティ(俊敏性・柔軟性)の向上」です。怒涛のように押し寄せる案件に対してスピーディに対応するだけでなく、あらかじめ自ら起こりうる状況を想定し、先回りして課題を解決しておく。全体に対する視野の広さも求められます。

山田 真史
山田 真史

誰が悪いわけでもない。
鳴り止まない電話も、増え続ける問題も、
現場が奮闘している証だと思う。

いくつもの商品のリリースが重なることもあります。もちろん、それらの運用設計をしている最中も、すでに販売している商品やサービスに関する、営業現場からの問い合わせは待ってくれません。「アジリティの向上」とは言っても、限度はある。正直、「いまは運用設計に専念させてくれ!」と思ったことは何度もあります。けれど、私はその気持ちをグッと飲み込み、決してそれを言葉には出しません。なぜか。営業が困るからです。
ある時に、にっちもさっちもいかなくなっていた私に、上司がかけた言葉があります。それは「誰が悪いわけでもない」というひと言。そうなんです。私に問い合わせが集中することも、次から次に問題が押し寄せてくることも、カーセンサーで働く仲間たちが奮闘し続けているから生じることなんです。悪意があるわけがない。それに気付かされた私は、以前にも増して、自分が何のために存在するのか考えながら働くようになりました。
数百ページにおよぶマニュアルを作成したこともありました。一日中、全国からの電話が鳴り止まないこともありました。でも私は、その状況を引き受けます。できる限り、別のスタッフにその負担を負わせず、自分で乗り越える。「誰が悪いわけじゃない」の精神を持っていると、確かに自分で抱える仕事の量は増える一方。でも、そのおかげで視野はもっと広くなっていくのがわかります。

山田 真史

普段は目立たない裏方の仕事。
その自分の受賞に、
泣いてくれた営業がいた。

事務処理の効率化を担う私たちの仕事は、いわば「当たり前」を維持し前進させることがテーマ。そのため、日頃から感謝をされたり、拍手喝采を受けたりすることは稀です。ルーティン業務が多い部門である上に、時には営業から嫌なことを言われ、また逆に嫌なことを言わなければならない、ツラい立場であることは確か。けれど、会社という組織が、組織としてまっとうにあり続けるためには、なくてはならない役割だとも思います。
それでも私がこの仕事に誇りを持てるのは、何だかんだ言って、現場の営業から慕われていることが実感できるからです。それは、裏を返せば、社内クライアントである営業とつねに接点を持ち、彼らのためにこそ働いていることが伝わっているのだとも思います。2016年度の通期MVS(スタッフ部門の表彰)を受賞した時に、私のために泣いている営業がいました。彼は「おれたちも山田なら納得がいくよ」と言ってくれました。やって当たり前。努力が報われるとは限らない。けれど、自分以外の誰かが苦しむぐらいなら、自分が率先して引き受ける。タフな仕事ではありますが、私はこのスタイルでカーセンサーを裏側から支え続けていきたいと思っています。

山田 真史
プロフィール

山田 真史

事業推進部

進行サポートグループ

進行サポートチーム

2006入社

新卒で入社した会社ではウェディングプランナーとして働いていました。北海道支社(当時)で営業サポートとして働き、スタッフ部門が統合された経緯から、東京本社に転属しいまに至ります。もともとは営業のような、華やかな表舞台を志向するタイプでしたが、スタッフ部門の仕事をするようになり、別の喜びがあることを知りました。前線の営業の動きやすさを設計し、裏から上手に動かす面白みがありますね。

山田 真史